ステータスで選ぶクレジットカード(ゴールドカード)
世界一般的?な潮流においては、”AMEX(アメリカン・エキスプレス)”と”DINERS(ダイナーズ)”が、いわゆる高級ブランドとして、確固たる地位を築いていると言われています。
日本でも、アメリカン・エキスプレスかダイナーズを持っているということは、ある程度の収入と地位のある証明になるということで、ステータスや信頼を得るという意味で入会している人が多々います。
「ステータス」という概念が主観に基づくものですから、どのクレジットカードのステータスが高いかという解は、究極的には個人ごとに異なりますが、統計上の世間一般の認知度が高いのは「ダイナースクラブカード」のようです。
(→ 参照:好きなクレジットカードはどっち?)
大きな理由はやはり、会員になる条件がダイナースの方が厳しいために必然的に所有者が少なくなるからです。最近は抑え気味になってきましたが、アメックス・ゴールドは55万人へ大量発行していた時期があったので(ダイナース会員は3万人)、誰にでも発行されるカードとの汚名を浴びた過去があります。量の増加は質の低下といわれて久しく、希少性が薄くなったと捉える人も少なくありません。
とはいえ、地方なんかだと、ダイナースは案外知名度が低く、「何それ?どこのキャッシュカード?」と一蹴される場合も(いや、ホントに)あります。
ステータス狙いなら「プラチナカード」級より上を
ここまで、「ゴールドカードにおけるステータス」について言及してまいりましたが、実際問題として本物のステータスをお望みなら、プラチナカードあるいはブラックカードを狙うべきです。
というのは、持っているゴールドカードがアメックスだろうがダイナースだろうが、バブル以降はステータスとして評価されないことが多くなったからです。
その点、プラチナ以上のカードですと、その価値に文句をつける輩はまずいません。ゴールドよりも希少性が高く、所有者はそうそう見かけないはず。サービスの質も一つも二つも上をいきます。
つまり、ゴールドカードをプラチナカードへの通過点として所有するのです。
自分に必要かどうかは、とりあえず実際に持ってみて、合うか合わないか、費用対効果が得られるかどうか、など確認するのが手っ取り早い方法でしょう。持つに値しないカードだと判断したら、ゴールドに戻せばいいだけですから。
欧米におけるゴールドカード
ステータスを語る上で、まず、「欧米と日本におけるゴールドカードの位置づけの違い」について説明しなくてはなりません。
まず、日本では、年齢、収入、当人の社会的身分のいずれも無関係に、普通に高級ブランド品を身につけたりする人が少なくありません。
初めて日本に来た外国人は、「日本人のOLは、みんなヴィトンのバッグを持っているのでビックリした」と、よく口を揃えて言います。これは、日本人の中間層がこぞってお金持ちだから、というよりも国民性に由来した部分が大きいと思います。
欧米では社会的地位や経済力によって身につけるモノ(服や装飾品)が異なり、完全に棲み分けがされています。クレジットカードも同様で、欧米ではちゃんと身分に合ったカードを持つようになっており、「カードの色」がダイレクトに「経済力」を計るためのバロメーターです。
その点において日本では、必ずしも「カードの色」が当人の「経済力・社会的地位」に必ずしも直結しているとは言えません。そもそも日本は「1億層中流社会」と呼ばれて久しく、みんながそこそこの金持ちだったからです。それとバブル以来、ゴールドカードの審査基準を緩和しすぎて、ホルダーを大量に増やしてしまったことが、その要因でしょう。
しかしながら、人を身なりや見た目で判断するサービス業もあること、日本も欧米のように格差社会に近づきつつある情勢から、、日本においてもクレジットカードのステータスはまだ捨てたものではないと思います。
そういったわけで、一口に「ゴールドカードのステータス」と連呼しても、「日本」と「欧米」で扱われ方が各段に違うことを、まず念頭に入れてほしいと思います。
また、アメリカでは「アメックス>ダイナース」という構図が成り立つのに対して、ヨーロッパでは「アメックス<ダイナース」と、関係が逆転することです。
例えば、ダイナースを持っていると、ヨーロッパでは上流階級の人間だと捉えられます。イギリス留学した友人によると、英国王室の定宿になっているホテルではダイナースしか使えなかったそうで、「アメックスのゴールドは、ダイナースを持てない人のカードと見られる可能性がある」と言います。
他方、アメリカにおいてアメックスは、持っているだけで店側の表情が一変するような待遇が受けられることが少なくありません。東海岸にあるニーマンマーカス(高級デパート)などでは、アメックスしか受け付けてくれません。アメックスでしか予約できないホテルや、ダイナースを取り扱っていない店舗もけっこうあります。
しかし、ヨーロッパでは普通のクレジットカードといった程度の評価しかされない場合があります。
最後に。そもそも論ですが・・・
「アメックスとダイナースのどちらが格上か?」といった議論は、長い間ネット社会の肥やしとなってきましたが、ブランドイメージというのはカードの実力というよりもマーケティングの秀逸さの結果ですから、「どっちか上か下か」」みたいな議論に意味はないのではないか?という疑問も広範に呈されています。
また、異性や店でエエカッコがしたいだけの目的で、見栄だけのためにプレミアムカードを持つことの是非、についてもよく議論がなされています。意見は様々あるようですが、私は個人的にはアリだと思います。ただし、5万円以上するプラチナカードを見栄だけで持とうとするのは、コスト面でも効果面でもパフォーマンスが悪いすぎると思います。年会費5万円のカードを5年保有したら25万円の出費です。しかも形あるものは残りません。
それであれば、カードではなくてロレックスなどの腕時計でも持っていればよいのではないでしょうか。ブランド以外に価値が判別できない人は騙せます。安物との真贋を見抜く人にはお手上げですが、これはプレミアカードでも同様です。また、プレミアムカード自体が一般の人には知名度が低いですし、会計のときにこれ見よがしに「どうだっ」という感じでカードを差し出すのはあまり節操がよくないと思われますので。
それであれば、現物が残るし、常に人の目に触れるところに巻きつけておけて、知名度が高い時計の方が効果的といえるでしょう。プレミアカードはパフォーマンスが悪すぎます。
